

この度、食材情報誌 「素材のちから」 第57号(2025年夏)に弊社のエビのカダイフ巻きが取り上げられました。
記事中にもあります通り、「厨房の味方」としての弊社の製品や加工技術の素晴らしさをご実感いただけるよう、これからも精一杯努めてまいります。
エンジェルヘアをまとう海老。

「カダイフ」とは?
カダイフは、トルコやギリシャなど中東や地中海地域でよく食べられる糸のように細い麺状の生地で、「天使の髪」とも呼ばれる。
カダイフを巻いた海老は見た目が繊細で美しく、さらにサクサクしたカダイフの食感と海老の旨みは絶妙な組み合わせだ。
神戸トレーディングのエンジェルヘアシリーズ
海老にカダイフを巻く作業は手間がかかるため、人手のことを考えるとメニューに取り入れにくい。カダイフをあらかじめ海老に巻いた「エンジェルヘアシリーズ」は仕込みいらず、誰でも簡単に調理できる。
有頭バナメイえび カダイフ巻き

加熱前

油調加熱後
- 内容量:
- 600g(30g×20尾)
- 760g(38g×20尾)
- 荷姿:
- 600g×20箱
- 760g(38g×20尾)
有頭えびの華やかさは特別感を演出し、思わず目を引く一品に仕上がります。
無頭バナメイえび カダイフ巻き

加熱前

油調加熱後
バナメイ串えび カダイフ巻き

加熱前

油調加熱後
※冷凍のまま170~180℃の油で約3分30秒揚げてください。
一尾一尾、丁寧に巻きつけたカダイフと海老のバランスが絶妙。
カダイフは細い麺状の生地

カダイフは中東や地中海地域で人気の極細麺
糸のように細い麺のカダイフは〝エンジェルヘア(天使の髪)〟とも呼ばれ、トルコやギリシャなど中東や地中海地域でよく食べられ人気が高い。極細の麺は焼いたり揚げたりするとサクサクとした食感が楽しめ、デザートはもちろん、海老や魚、肉料理まで幅広いメニューに使われる。
特に海老との相性は抜群で、サクサクしたカダイフの食感と海老の甘みは絶妙な組み合わせ。パン粉をつけてつくる海老フライに勝るとも劣らない。これほど相性がいいのに、なぜ日本の外食店であまり見ないのだろう。それは、手間がかかるからだと思う。極細のため食材に均一に巻きつけるのがとても難しく慣れが必要だ。
さらに、カダイフは冷凍保存が基本のため、使う時にはカダイフを使う量だけ解凍させ、残りを袋に密封して冷凍保存する。解凍するとやわらかくなるが、乾燥するとポロポロと折れやすくとても扱いづらい。さらに、解凍して使わなかった分はロスになる。
カダイフを巻いた海老を提供する店が限られているのはこうした理由ではないだろうか。
海老のカダイフ巻きが誰でも簡単にできる
そこで、バナメイ海老を下処理し、丁寧にカダイフを巻いた〝エンジェルヘアシリーズ〟をご紹介しよう。油調調理するだけで誰でも簡単にできる。
〝エンジェルヘアシリーズ〟には、「有頭バナメイえび カダイフ巻き」と「無頭バナメイえび カダイフ巻き」、そして「バナメイ串えび カダイフ巻き」の3つの商品があるので、店舗の業態や提供するメニューに合わせて選べる。
海老に巻きつけたカダイフの量が絶妙でバランスがいい。揚げ上がりは繊細で見栄えがよく、甘みの強いバナメイ海老とサクサクしたカダイフの食感がとてもおいしい。
さて、サクサクとしたカダイフの食感が新鮮な〝エンジェルヘアシリーズ〟は、どのようなメニューに使えるのだろう。
ちょっとアレンジするだけで、料理の付加価値が上がる。
〝エンジェルヘアシリーズ〟ができあがるまでには、何度もカダイフの巻き方を変えて試行錯誤を繰り返した。どれだけの量をどのように巻くか、海老とカダイフのバランスが重要だったのだ。さて、新発売された〝エンジェルヘアシリーズ〟は、カダイフを使い慣れたレストランでは、どのように評価されるだろう。

宮崎 廉太さん

「Coulis(クーリ)」東京都中央区新富
「Coulis」は2009年4月に開店、今年で17年目を迎えた。店名のクーリの由来は、フランス料理で使われる野菜のクーリから。フランス料理をベースに創作料理を提供、遊び心のある自由な発想の料理が人気だ。野菜中心の素材を活かす料理にはおいしい仕掛けがあり、いつもお客様を惹きつける。さらに「Coulis」の料理に惹きつけられた若いスタッフが、料理の技術と発想を互いに競い合いながら、常に新たなテーマに挑戦している。
〝エンジェルヘアシリーズ〟で今までにない新感覚メニューがつくれる
〝エンジェルヘアシリーズ〟は、何といっても揚げるだけでいいので、準備や仕込みの必要がありません。ですから手間がかからず人件費もカットできます。ワンオペの店も増えている中で、こうした厨房の仕込みを代わりにやってくれるような商品は助かりますね。
試作したメニューは、まずふきのとうを油で煮て冷まし、そこに卵を入れてマヨネーズにして、揚げた「有頭バナメイえび カダイフ巻き」に添えてみました。
ただマヨネーズを添えるのではなく、ちょっとアレンジすれば付加価値が上がりますから、そこが料理人の腕の見せ所でしょう。
次は、「バナメイ串えび カダイフ巻き」を揚げ立てで提供します。
海老カダイフの串揚げ自体が珍しく目立つメニューですから、単純に皿にのせてお出しするのではなく、このように石を使ってプレゼンテーションすればその魅力を広げることができます。なくなったらすぐに揚げ立てを追加します。また、ホテルビュッフェなどでは、大皿に盛って提供するのもいいかもしれません。
海老のカダイフはパスタにもいいでしょう。
海老にトマトソースは定番の組み合わせですが、そこに海老のカダイフをのせるだけで一気に豪華になります。あまりどこもやっていないですしインパクトがありますね。
丼メニューもつくってみました。丼にご飯、刻んだキャベツ、その上に「有頭バナメイえび カダイフ巻き」を揚げてのせ、赤キャベツを入れたタルタルソース、そして温泉卵をのせます。海老のカダイフがサクサクと甘く香ばしく、海老の天ぷらをのせた海老天丼もおいしいですが、この丼はちょっと今までにない新感覚のおいしさを持っています。
〝エンジェルヘアシリーズ〟はここまで仕込みが終わっているわけですから、後は使い方をどう工夫するかですね。
2025年夏発行「素材のちから」第57号掲載記事より
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